最近、ポップスの曲を何曲か、初心者の子ども向けに編曲する機会がありました。
今、子どもたちの流行りといえば、ポケモン、スマブラ、ドラクエ、鬼滅の刃などのゲームやアニメ!YOASOBIやAdoの楽曲も大人気です。
アップテンポで、リズムも複雑で、音がよく飛んだり…インパクトの強い曲がどんどん多くなってきました。なので、上級者の方向けの楽譜しか、出版されていない曲もあります。流行曲もすぐに変わっていくので、楽譜の出版もとても大変だと思います…!
今回は、習いたての小学生や、ブルクミュラーを弾ける、中級くらいの子どもたち向けに、連弾用を探していましたが、ちょうどその子達に合うものがなく…編曲しました!完ぺきにぴったりなバージョンは、なかなかないので、編曲することは多く、ずいぶん慣れてきた?気もします。
小さな手でも弾けるように音を少なくしたり、少しリズムを簡単にしたり、和音を減らしてみたり…一人一人のレベルに合わせて、変えていきます。でも、成長も実感してほしいので、ちょっと頑張れば弾ける!くらいの箇所も残します。
元が歌だと、同じメロディーで2番、3番と続く場合もあるので、長くなりすぎないように、変でなければカット。でも、転調したいところは、繋ぎをうまく見つけるか、オリジナルを考えて、少し足すなどしました。
楽しんで弾いてくれたらいいなぁと思います♪
編曲の作業は、曲の骨格がよく見えるようになり、勉強になります。
音がたくさんあっても、要約すると、曲をつかみやすく、ぱっと全体のバランスを見渡せます。なんだか、本を読むのと似ている気がします。また、特にゲーム音楽は、和音の展開やメロディーが、なんとなく耳に馴染みやすいものが多くて、クラシックとのつながりを感じたりも。アニメの中で、ドビュッシーの曲が使われていたり、クラシックにふれるきっかけは、実は色々なところに転がっているんだと思います。
好きな曲や弾きたい曲があるのは、とっても素晴らしいことです♪小学生でも、主題歌などを聴いて覚えて、大人っぽい曲を知っているんですね。
ディズニーやジブリも根強い人気!クラシックも、モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジークや、チャイコフスキーの花のワルツなど、聴いたことある〜!と興味を示してくれます。
好きな曲を実際に弾いてみると、また感じ方が変わるかも♪ピアノの基礎が出来てきたら、色々な曲にチャレンジするのも楽しいです!