新国立劇場で、オペラ「魔笛」を鑑賞しました♪
モーツァルトの有名なオペラですが、プロジェクションマッピングのような、映像の演出がとても素敵でした!森の中や、探検中に流れていく風景、笛の音に合わせて動く動物たち、神殿の様子など、コロコロと変わって飽きません。
それに、黒板に物理の式を映し出したり、気球や望遠鏡、映写機が出てきたり、世界探検を始めた時代背景が、とてもよく表れていました。
星が煌めくような幻想的なシーンには、舞台全体で一つの絵になるように、大きく図形が現れるのも面白かったです。ラストの演出も素敵でした!
そして、改めて見ると本当に不思議なお話!
夜の女王や、魔法の笛や鈴の導きや、老婆が素敵な女の子に変身したり、忍耐力を試されて、喋ってはいけなかったり、炎や水の試練の門を通ったり…。神々や自然界と、人間の世界との境界がふわふわとして、登場人物それぞれの恋模様もあり、メルヘンチックな世界に引き込まれました。
喜怒哀楽豊かな、パパゲーノのシーンがお気に入りです。
何百年経っても受け継がれて、世界中で愛されている演目ですが、曲を知っていても、お話や全体の舞台の流れの中で出てくると、やっぱり自然でしっくりくるものですね!
演者の皆さんは、流れるようなドイツ語で、歌はもちろん素敵で、物語の世界にすーっと入っていけました。日本語字幕も読みやすいです。オーケストラの、ピアノのようなチェレスタと、フルートの大活躍もお見事でした!指揮者もきっと、素晴らしいのだと思います。ほぼ満席の客席からは、たくさんのブラボーが飛んでいました。
オペラは、本当に総合芸術だなぁとしみじみ感じた舞台でした。3時間に渡って、どっぷり音楽と美術と、物語に浸れる贅沢な時間!
生のオペラを、ぜひたくさんの方に観ていただきたいです♪