こんにちは!今日はちょっと長いですが、演奏についてのお話です。
最近、演奏のお仕事で、声楽の伴奏をする機会がありました。よく歌の伴奏をしますが、勉強になり、とても好きな時間です。
歌は呼吸や息づかいがそのまま音楽になるので、伴奏もそれにぴったり添うように、でも拍はしっかりと、柔軟に支える必要があります。
いつも歌手の方の素敵な歌声に思わずうっとりしながら、しっかりしなきゃ!と弾いています。
ふと、パリに留学していた時、歌と踊りは音楽の基本だよと、恩師に言われたことを思い出しました。すべての音楽は歌!シンプルですが、実はとても大事なことで、ピアノ曲も、歌うように弾くと味わい深く素敵になります。恩師のレッスンで、友人やほかの生徒さんが弾いているのを聴くと、それが本当によく分かり、歌を意識するだけでこんなにのびやかで心地よい演奏になるんだ!と実感しました。
豊かな音でなるべく自然に、流れるように…
自分では気をつけているつもりでも、ピアノでは指づかいや打鍵、どちらかの手に気を取られて、ついついメロディーも一本調子になってしまうことがあります。和音や速いパッセージや、煌びやかな飾りばかりに目がいってしまうこともありますね。
そんな時は、歌ってみたらどうでしょう♪
どこまで一息で歌うかな、息つぎするとしたらどこで?どこが一番大きな声になるだろう…どんな声、どんな音色?
耳を澄ませて考えて、色々試していくと、自然と強弱もついて演奏が変わっていきます。
特にクラシックは、横の流れがとても大切。「歌って」いないと、せっかく音が合っていても、なんとなく味気ない演奏になってもったいない!人間にとって歌声は音楽のはじまりで、管楽器や弦楽器はもちろん、ピアノ演奏でも、やっぱり切り離せないものだと思います。
楽器を弾くことは不自然な動きがたくさんあるのでなかなか難しいけれど、なるべく自然な音楽になるように、歌いながら練習するといいのかも。レッスンする時も、よく歌い方を意識しています。でも自分の音に酔うのは注意して!
私もピアノ弾きとして、まだまだ試行錯誤の日々です。生徒さんたちと一緒に勉強です♪